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インドネシア6日目

5月12日はいよいよ本番。。



またもやべチャのおにーちゃんとともにコンサートホールへ。

本当に彼は憎めないというかなんというか、、いつも私達をホテルの入り口付近でニコニコ待っている姿には、「アテにされても困るなあ。。」という気持ちと「あ、今日もいるわ!」という妙にワクワクする気持ちとがちょうど半々沸き起こる。
村上さんも、「ちょっとべチャに恋焦がれてる部分もあるよなあ」などと言い出す。

ビジネス街のジャカルタではなく学生街のジョグジャは特に、人々ののんびりモードが半端ではない。

おそらく、南国で、その辺にバナナやマンゴーの木がわさわさ茂ってて、日本のように食べていくだけでもしゃかりきになって働かなければいけない風土じゃないのだ。

しかもずーっと暑くて四季がない。

ずーっと暑くて、ずーっと木の実も稲も野菜も収穫できて、、


そりゃあ日本人みたいにキチキチする環境じゃないよ。


ヨーロッパに行っても、国によって雰囲気が全然違って、それがその国ごとの音楽にダイレクトに影響してることを肌で感じることができるが、このインドネシアでは音楽どころか人々の顔つきまで、風土次第なんだということがとてもよく分かった。


「アセップ、この雰囲気の国に住んでて、よく真面目に練習し続けられるわ。すごいわ。」

と村上さんがつぶやいていたが、同感。


まあ、どの国でも目標をもってバリバリ生きてる人と、のんびりタイプの人といて、割合が違うだけなのかもしれないけど。


でも、、私はこの国の陰の部分は見てないけれど、けして国際的に見ても途上国だからといって、ふしあわせそうな雰囲気がしない。ううむ。



さて、話をコンサートに戻そう。


コンサートホールには10時には到着。

舞台では、ホールスタッフ(学生も交じっていたようだ)が録音用のマイクなどの準備をしていた。
まだ誰もゲネプロを始めてないようだ。


村上さんはさっそくピアノの状態を確認。

どうやらまあまあの状態らしい。良かった!


私は客席でちょろちょろ弾いて、ウォーミングアップをしようとしていた。


そうしたら周りの方が気を遣ってくれて、私達がまっさきにゲネをしたらいいよと言ってくれる。


正直、ほとんどウォーミングアップすらできてないのに舞台で、しかもけっこうな人数の出演者に凝視(凝聞か?)されるのはキツいのだが、逆らえない雰囲気。

しょうがない。ご好意は受け取って、朝一でパッサカリア。



少し弾くだけで、このホールが弾きづらいことが分かる。

響きが遠くに散ってしまう感じ。


残響がどのくらいか自分自身で分からないから、無伴奏は本当に弾きにくい!



同業者のエドワード氏は「なんの問題もないよ」といいながら親指を立ててくれたが、ほんとうか?!


案の定、村上さんから「響きをよくとらえて」の指摘。



ほらほら。。やっぱり響きが聞こえないけど、響いてることを予想して弾かないといけないタイプの会場だ!



しかも、自分のごくごく僅かなミスだけは異様に耳につく。



心を落ち着けて深く呼吸してもう一度頭から弾きなおす。



「今のがいい。全然ちゃうから、それで弾いて」
と村上さん。


この感覚は、、第六感を働かせないと発動しないな。。ああ難しい。



ピアノとのデュオはまあ、それなりに音も聴こえる。


アセップ登場後、トリオ。



ピアノとチェロを繋ぐ役目のヴァイオリンであるが、音が聴こえにくいのでとってもナーバスになる私。

ありえないミスを連発。
なんとか最後にはこの空間に慣れてきた。が、、

「とっきー、なんかあわててたなあ」
と村上さん。。


ゲネが終わった時点でげっそり。。


エドワードが
「このホールで弾くと、私もいつもとてもナーバスになるんだ。君、問題ないよ。誰でもナーバスになるんだから」

と、このホールがステージ上での響きと、客席での響きが全く違う事をしきりに説明してくれる。


そうね、、たしかにナーバスになるわ。でも私は精一杯の演奏をしたい。負けないぞ。。



とぐったりしながら心の奥ではふつふつとやる気がみなぎっていた時、


「アセップ先生のお友達ですか?」

と、若い女の子が話しかけてくる。


彼女はアセップの生徒さんで、今日のランチを案内、ランチ後一旦ホテルに送り届けてくれる、ホテルからまたホールに連れて行ってくれる、これらの役目をアセップに頼まれたようだ。

私達はもうべチャとも交渉できるし、そもそも昨日行ったコテージ風のレストランの味が忘れられなくて、二人だけでも今日のランチに行こう、と相談していたのだけれど、せっかく来てくれたわけだしお世話になることに。


彼女とランチ中に色々話をしてみる。

とってもキュートでシャイな子だった。



日本でも、おそらくヨーロッパのどの国でも、音大生といったら自分好き、自己主張が強い人間の集まりだと思うのだけれど、ここではそんなタイプの子は少数派なのだろうか。




ホテルに到着。
練習するべきか横になるべきか迷った挙句、シャワーにする。

本当に、この国にいると一日二回のシャワーはけして多くないのだ。
本番なのに前髪が湿気と汗でぺタッとしてるなんて。。ちょっといただけない。


こざっぱりして気分も良くなり、また彼女の車に乗せてもらってホールへ。


夕方6時前。さあ、そろそろ集中しないといけない。


私は楽屋で音出しできるが、村上さんはもちろんできない。


いつでもどこでもなんでも弾けるわよ、な村上さんでも、あの午前中のゲネだけで夜の本番を迎えることはありえないようだ。当然である。


アセップに頼んで、敷地内にある大学の練習室に急いで向かっていった。



私はパッサカリアの解説の英文の練習、この英文をエドワード氏にインドネシア語に通訳してもうらうので彼と打ち合わせ、自分自身の音出しをする。


よし、いける。



本番直前、満足げな村上さんが帰ってきた。よかった。


本番は、この南国の人たちにパッサカリアのような、集中力が奏者にもお客様にも必要な曲、通じるんだろうかと心配だったけど、弾きながら客席からの集中力をしっかり感じられて、私もなんとか弾ききることができた。

村上さんのリストはとっても受けていたし、モーツアルトもまあまあ。

ただ、バルトークは反応イマイチ。
「こんな音楽、知らんなあ」
といった雰囲気である。


意外だった。バルトークのノリの良さは伝わりにくかったのだ。
バロックの方がずっとずっと伝わるなんて。


(これは、でもまあ、私自身の集中力の問題だったのかもしれないです。。)


トリオもなんとか弾ききり、拍手喝さいが!


袖にひっこんで、すぐアセップが

「君達がナンバーワンだー!」
といってハグしてきた。


アセップ、嬉しそう。喜び爆発といった様子。


私は部分部分で反省点が沢山あったので手放しに喜べなかったが、アセップがこんなに喜んでくれたんだから良かった、、かな。

村上さんも「アセップがこんなに喜んでくれて、それがなにより嬉しいわ」と。



ああ、それじゃあ少しは意義あることがここでできたかな。。。



その後は急いでドレスから服に着替えて、エドワード氏のコレッリや、学生のカルテット、最後のアセップのコダーイをゆったり鑑賞。
13870088.jpg



どれもそれぞれ個性的で面白かった。


ただ、、終演は23時。


ほんと、最後に弾いたアセップには申し訳ないけど、私達最初に弾いてよかった!(アセップごめんね。。)



終演後は、コダーイのピアノを担当していたピアニストと四人で乾杯。
アセップはずっと嬉しそうだった。



さてさて、明日も本番なのだ。騒音がかなりひどいホテルなのだけれど、とぎれとぎれに寝る。




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自己紹介

時本さなえ

Author:時本さなえ
ヴァイオリン弾きの時本です。


現在は関西を中心に、時々鳥取でも演奏活動をしていて、後進の指導にも力を入れています♪

コンサート情報
♪どのコンサートも基本的にはメールフォームにてご予約可能です♪



☆2014年☆

11月24日、京都のバロックザールにて、室内楽のコンサートに出演いたします。ベートーベンの初期のピアノトリオです。詳細は後ほど!

9月27日、鳥取市わらべ館イベントホールにて、モーツァルトのソナタ等を弾かせていただきます。

8月24日、鳥取市、わらべ館イベントホールにて、バッハの無伴奏等弾かせていただきます。こちらは無料でどなたでも聴いていただけます。

8月9日、大阪島本町にあるケリヤホールにて、夏のおんがくかい、に出演させていただきます。(←無事、終了いたしました)

5月20日、大阪の音楽サロン、ノワ・アコルデにて19時より、カルロ・フォルリヴェジ氏をお招きして、イタリアからの風、というバロックメインのコンサートに出演させていただきます。(←無事、終了いたしました)

5月17日夙川カトリック教会にて14時〜、ビバルディ四季の全曲を古楽器で演奏するコンサートに参加させていただきます。(←無事終了いたしました)

3月28日鳥取市わらべ館イベントホールにて、ピアノトリオのコンサートを開催いたします。詳細は後ほど!

☆2013年☆

♪♪♪1月10日、奈良県桜井市市役所ロビーコンサートでのランチタイムコンサートに出演させていただきます。(←無事終了いたしました)

♪♪♪8月17日、島本町ケリヤホールでのピアノ発表会にてゲスト演奏させていただきます。バッハの無伴奏の予定です。

♪♪♪12月11日、12日共に、大阪北浜にある三井住友銀行大阪中央支店にて、カルテットでのクリスマスコンサートを開きます。どなたでも聴いていただけるものです。 両日とも12時半〜の第一部と、13時半〜の第二部の2ステージです。

☆2012年☆

♪♪♪3月11日、鳥取市のわらべ館にてファミリーコンサートを開催いたします。←無事終了いたしました

♪♪♪3月25日、ムラマツリサイタルホールにて、ピアノ発表会のゲストとしてバロックヴァイオリンを演奏させていただきます。←無事終了いたしました

♪♪♪3月31日、大阪市のプチエルにて、『音のパズル』というコンサートを開きます。打楽器やヴァイオリン、ピアノでのアンサンブルです。バロック無伴奏も弾きます。無事終了いたしました

♪♪♪4月11日、三宮のピアジュリアンにて、震災を経て音楽家に何ができるのか、をテーマにした古楽工房アンサンブルのコンサートシリーズの4月の回に出演させていただきます。この4月の回には無伴奏ソロも一曲弾かせていただきます←無事終了いたしました。

♪♪♪5月10日、奈良県桜井市の市民会館ロビー、ランチタイムコンサートに出演します。『情熱のバロック』というタイトルで無伴奏のみのコンサートです。無料です!12時15分から12時45分までです。無事終了いたしました!

♪♪♪ITC奈良クラブの就任式にて、ミニコンサートをさせていただきます。無伴奏ということなのでバロックのプログラムの予定です。こちらは関係者の方々のみのお式になっております。無事終了いたしました!

♪♪♪8月2日、兵庫県芸術文化小ホールにて、20分ほどピアニスト村上優さんとデュオなどを弾かせていただくことになりました。詳細は後日アップいたします。無事終了いたしました!

♪♪♪8月5日、奈良県郡山市の郡山城ホール小ホールにて、つばさの会主催のコンサートに出演させていただきます。ソロやヴァイオリンデュオなど。詳細は後日アップいたします。無事終了いたしました!

♪♪♪10月21日、高槻市の高槻現代劇場中ホールでの、高槻音楽家協会第36回定期演奏会にピアノトリオで出演させていただきます。13時半開場、14時開演です。一般2000円、シルバーと学生1000円です。





☆2011年☆

♪♪♪ 1月23日、トントレフ・ヒコにて村上優さんとのジョイントコンサートを行います。チケットご予約はメールフォームにてお願いいたします。(←無事終了いたしました)

♪♪♪ 8月20日、島本町ケリヤホールで開催されるピアノ発表会にゲスト演奏、賛助出演させていただきます。ピアニスト吉久夏子さんとの共演予定です。無料でどなたでもお越しいただけます。(←無事終了いたしました)

♪♪♪ 8月28日(日曜)、鳥取市にある紅茶専門店『ダウラ』さんにて、コンサートを開きます。2千円でこだわり紅茶、ケーキ付き。弟のチェロと母親のピアノも加わって盛りだくさんなコンサートです。(←無事終了いたしました)

♪♪♪ 10月30日、高槻市の音楽サロン、歌笛堂さんのご協力を得てチャリティーコンサートを開きます。入場料は一律二千円になっております。要予約です。

♪♪♪ 11月27日、高槻市の生涯学習センターにてサロンコンサート出演。ブラームスのピアノトリオです。無料のコンサートです。

12月10日、トントレフ・ヒコにて、第42回現代音楽作品の夕べに出演させていただきます。16時開演です。

☆2012年☆

♪♪♪ 3月11日、鳥取市、わらべ館にてコンサートを開催いたします。詳細は決まり次第お知らせいたします。

☆2010年以前のコンサート☆

♪♪♪1月8日、心斎橋大丸8階セッティモアンジュにてライブ出演。←[無事終了しました]

♪♪♪ 1月17日、大和高田市さざんかホールにて女声コーラスアンダンテのコンサートに賛助出演します。[←無事終了しました]

♪♪♪ 3月19日、高槻稲穂塾コンサート。10時より[←無事終了しました]

♪♪♪ 3月28日、奈良市にある蔵カフェ、「ろくさろん」にてジョイントコンサート。[←無事終了しました]  

♪♪♪ 5月9日、奈良女子大佐保会館にて、ピアノコンサートのオープニングで演奏します。[←無事終了しました]

♪♪♪6月6日、天理市文化センターにて、ピアノ発表会に賛助出演します。←[無事終了しました]

♪♪♪ 6月27日、高槻市生涯学習センターにてサロンコンサートに出演。バロックヴァイオリンの無伴奏です。14時半より。無料です!←[無事終了しました]

♪♪♪8月29日、島本町ふれあいセンターケリヤホールにて、ピアノ発表会に賛助出演します。モーツアルトのソナタ等々。←[無事終了しました]

♪♪♪ 10月17日、高槻現代劇場にて高槻音楽家協会定期演奏会に出演させていただきます。ツィゴイネルワイゼンです。チケットご予約はメールにて受付中です。。←[無事終了しました]

♪♪♪12月4日、鳥取市の文化ホールにて、ピアノのジョイントコンサートに出させていただきます。←[無事終了しました
プロフィール
神戸山手女子高校音楽科を経て、大阪教育大学芸術専攻音楽コース、同大学大学院芸術文化専攻音楽表現コースで学ぶ。在学中、大学オーケストラと学内演奏会で共演する。

2007-2008年、ハンガリー国立リスト音楽院でV.サバディ氏のもとで研鑽を積む。2009年、氏と大阪で共演する。

2000年、スイス、シオンにてI.ギトリス氏の、2008年、ハンガリーショプロンにてS.スタンデイジ氏のマスタークラスを受講。 2012年、イタリア、コレベッキオでS.クイケン氏主催のオペラとシンフォニーのマスタークラスに参加し、レッスンを受けながら同地でのコンサートに出演した。

2008年、ブダペストでの春の音楽祭や、2011年、インドネシア、ジョグジャカルタでの室内楽フェスティバル等で演奏。インドネシアでは地元の大学生へのマスタークラスも開き、好評を博す。



第9回高槻音楽コンクール、一般の部第二位。 第12回大阪国際コンクール、アーリーミュージックの部第三位。

現在は、関西を中心にモダンヴァイオリンとバロックヴァイオリンを演奏し、後進の指導にもあたっている。

モダンヴァイオリンを稲垣琢磨氏、V.サバディ氏らに師事。バロックヴァイオリンを渡邊慶子氏、S.クイケン氏、宇田川貞夫氏らに師事。

Sanae Tokimoto violin

She started studying the violin at age of 3.

After she graduated from the Music course of Kobe-Yamate Girls' Senior High School, She studied at The Music and Fine Arts course of Osaka Kyoiku University, and she studied at same University graduate school.The course is Music and Fine Arts Studies.

She took Art's master degree.

1999 She played Bruch Violin concert with Osaka Kyoiku University Orchestra.

2002 She held her first recital at Tottori city.

2004 She won 2nd prize of Takatsuki Music Competition.

2007 She won a prize of Tokyo summit Competition.

2011 She won 2nd prize of Osaka International Music Competition by baroqe violin.

2007-2008 She furthered her mastery at the List Academy of Music at Budapest, Hungary.

She performed at Budapest, solo and ensemble player.

2008 She held Return concert at Nara city Japan.

2009 She played with Szabadi Vilmos at Joint concert at Osaka.

2010 She held Joint concert with Yu Murakami at Osaka.

She took many master course at Europe and Japan. For example,Ivry Gitlis at Swiss by modern violin,Simon Standage at Hungary by baroque violin, Keiko Watanabe at Japan by baroque violin. Now, she is active as violinist, baroque-violinist, and violin-teacher.
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