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インドネシア8日目

9時にホテルを出発。今日は唯一の観光DAYなのだ!

だが私も村上さんも体力尽きかけ。。

ジョグジャの滞在中お世話になっていたホテル、お湯もずっと出るし、フロントのお姉さんは信頼できるし、とてもよかったのだが、いかんせん大通りに面していて、24時間ずーっと騒音の嵐なのである。

その騒音は、例えると、隣にマンションが建設中でドリルとかの機械音がすごい、の、×10、くらいでしょうか。。
もしくは、カラオケを同時に20人、みたいな。。?


私の世の中で一番嫌いな物は騒音、、だからきつかったし、物音がしたほうが安心できるというタフな村上さんでさえ、一旦起きてしまうとうるさ過ぎて寝れないとのこと。

騒音+アザーン(モスクからのお祈りの呼びかけ。ステレオで流される)がすぐ近くのステレオから朝の4時半から大音量で流れることもあって、ぐっすり眠れる、ということがほぼないインドネシアなのであった。

(まあ、それでも、毎日そうとう疲れていたので、最低限は眠れたので、人間なんとかなるもんだ、という学びを得る事はできたと思う。)


そうはいっても、もう本番はないわけで、日本に戻る飛行機で気を失ったらいいわけで、残りの体力を振り絞って楽しむ事にする。



アセップの親戚の方の車でジョグジャから世界遺産ボロドゥブールへ!

まずは両替所に寄る。ここにいたおじちゃん達にノリノリで「バリンバリンバンブー!」と言ってみたらウケる。
これは「タケコプター!」のインドネシア版で、インドネシア人とノリノリになる便利なワードなのだ。


道中、三人ともハイで、たわいのないことでもお腹をよじらせながら爆笑。
特にアセップの物真似がレベル高すぎて、笑えてしょうがなかったのだ。


日本を去って10年になるというのに、彼は先生、同級生、先輩後輩の皆のことをとっても良く覚えていて、それを耳で覚えているので、口癖の物真似が異常にうまいのである。

日本語をほとんど忘れてしまったアセップがなぜここまで日本での先生、友人達のことを覚えているのか。。

そうとう恋しかったんだろうか。。


秀逸だったのが、私の師匠でもあるヴァイオリンのT先生、アセップの師匠、O先生、論文指導のI先生、トランペットのKさん、チェロのK君、私の弟、その辺りは本当にすごかった。

特にT先生が。。!英語が不得意な先生の英語のしゃべりかたを真似るものだから。。!


本当、アセップは耳がいいんだな。
物真似得意な人は音程やリズムで声色を覚えるもの。


さて、笑いすぎて体力を使い果たした感があるが、世界遺産に到着。

外国人は外国人料金を払わないといけない。いくらだったか、、確か150000ルピア。
お土産代としてとってあったルピアを使い果たしてしまう。もう私も村上さんも頭のネジがゆるんできていて、両替に行ったのにお土産代と空港で必要なルピアしか両替していなかった。
皆さん気をつけましょう。。


さあ、これがボロドルブールです!
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いきなりこんな塔というか建物というか、、がそびえ立っている。

建物の壁には仏陀の生涯が刻まれている。
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仏像も美しい。。
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私はこんな変わったテイストの動物も気になる~
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どんどん上に向かって、急な階段を昇る。
体力、ほんまに限界。。。。


と、もうろうとしていたら、インドネシア人のローティーンの子達がどやどやと!
な、なに??

「私達は中学生で、ここで外国人にインタビューしています。いいですか?」
と、英語で聞いてくる。
面白そうな企画だ。

英語の授業で課外学習になるとは!

「この国をどう思いますか?」
「私達の英語をどう思いますか?」

色々聞かれる。
ほんと、インドネシアは中学生も大学生も純粋で素朴でいいなあ!
目がキラキラしてる。

ぱちり!
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さあ、いよいよ頂上!

と思ったら、一番頂上はムラピ山噴火の時の火山灰のクリーニング中とのことで立ち入り禁止。残念!


だが、ここからの眺めもそうとう凄い。
私はこの建物自体もすごく好きだけど、この自然の風景に圧倒された。
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さて、よろよろと下山?して、暑さも伴って体力消耗甚だしい。


ポカリスエットが売っていた。氷で冷やしてある!
キンキンには冷えてなかったけれど、美味しい!これがなかったら倒れていたかも!一気に飲み干す。

アセップもそうとうつかれている模様。ぐっと老け込んだ感じ。。




なんだかんだで時間があまりなく、乗りたかった象にも乗らず、一路空港へ!今夜はアセップの家にお世話になるのである(車をいったん親戚の方に返しに行って、そこからはタクシー)。



また、というかなんというか、ジャカルタ行きの国内線、1時間ほど遅れている。

その間に私は自分のためのお土産、シルバーのネックレスを買う。



チャームは付け外しのできるベチャのモチーフなのである!


日本での何分の一の値段でシルバーアクセをゲット。ベチャが嬉しい。。



さて、ジャカルタに無事ついて、遅い夕食を。
アセップがラム肉の炭火焼のお店に連れて行ってくれる。
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お、美味しい。。!


ほんと、インドネシアにいる間、体力消耗を美味しい食事で補っていた。

普通、ものすごく疲れていたら、食欲どころじゃないのだが、なぜだかこの地のご飯はついつい食べられる。
ものすごく口に合う!



夜11時前、アセップのご自宅に到着。

二人の娘さんにもご挨拶。


実は10年前に大阪で会ってるのだ。彼女達は幼稚園生だった。
ちょっと人見知りされてる模様。

ごめんね。。深夜に外人の大人が2人も来て。。(汗)



疲れすぎてて意識がなくなりかけながら、シャワーを浴びて寝る。






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インドネシア7日目(後半)

Sanata Dharma 大学に到着。

校舎もエレベーター付きだし、テニスコートやらバスケットコートやら完備されていて、とても設備が充実している。
ISI大学と少し雰囲気が違うのはナゼ。。?

「この大学は私立?」とアセップに聞いてみる。
「ああ、私立さ」とな。

そうか、、格差社会のインドネシア。きっとここに通う学生さん達は、それなりに裕福な家庭に生まれたんだろう。


会場に案内してもらう。
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広っ!
この写真の倍以上の座席が、さらに後方に広がっている。

「このイスの数、、お客さんの数に合わせてるんですかね?それともインドネシアならではの適当さでなんとなく並べちゃったんでしょうか。。?」←私
「そうやろ~多すぎやもん」←村上さん

などと話す。誰も日本語が分からないからといって言いたい放題(汗)

アセップがどれくらい日本語を覚えているか分からないけど!


学生さんや先生が、舞台を飾ってくれていた。
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思っていた以上に大学挙げてのイベントにしていただいているようだ。

なんと、アップライトしかなかったから、グランドピアノまでどこかから借りてきていただいた様子。
ここまで日本のためのチャリティーコンサートに尽力してくれるとは、すばらしい校風。。


この大学で教鞭を取られている先生が、見せたいものがある、と廊下に案内してくださる。
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なんて美しい山!
この山の麓にはビルなんか全然なくて、ただただ青々とした森が広がっている。

こんな景色、、南国ならでは。

この山はムラピ山といって、活火山である。
今まで幾度となく噴火して、大惨事を引き起こしているのだ。

活火山があるということは地震が起こるということ。
先生が
「日本近郊で起こる地震が地球上の地震のうち70パーセントなら、残りの30パーセントはインドネシアですね」
とおっしゃった。


もちろんそれは言いすぎなのだけれど、お互い苦労しますね、という労わりのお気持ちが言葉だけでなく表情からすごく伝わってくる。


この先生は本当に人格者、教養の高い方だった。
本当に素晴らしい方は、やはり穏やかな方なんだ。

リハの途中にパチリ
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さて、肝心の舞台の響きなどだが、あまり響かないなりに、その響きは予想できるタイプのもので、お互いの音も良く聴こえるし、ほとんど問題がなかった。

ただ、私の無伴奏、パッサカリアだけは絨毯の上で弾くと台無しなので、舞台下の客席のまん前で演奏することに。
そうしたら格段に響きが透明に。


さて、いよいよ本番。
なにやらコンサートに先駆けて、学生さんのクラブ活動であるバリ舞踊の舞台が少しだけあるようだ。

客席の後ろからちょっとだけ鑑賞。

う~ん、キレイ!
自国の民族衣装、民俗音楽、民族舞踊、やはりキマる。
日本も、もうちょっと積極的に日本古来の文化を継承していかないとね。。(まあ、西洋音楽をやってる私はこの問題にはなにも言えませんが)


このバリ舞踊が終わって、そしてこのダンサーさんが私達をステージに誘導する、というのがプログラムされていたようだ。

しずしずと舞台に歩いていく。喝采を浴びながら。。


簡単な挨拶の後、グノーのアヴェマリアを演奏(トリオヴァージョン)。
なぜなら、この大学はカトリック系だったので、カトリック色の強いこの曲をオープニングにしたら喜ばれる、とのアセップの提案があったのだ。


演奏は集中できた。
なぜだか、今までのコンサート以上に『音楽を純粋に楽しむ。お客様と分かち合う』という感覚が沸き起こる。

ビーバーも、演奏中も、演奏後の黙祷までもお客様の集中力がぐぐっと高まる。

アセップの小品群も、村上さんのリストもうまくいったようだ。


そして、バルトークと、特にモーツアルトが今までの本番、練習のどの演奏よりもピアノとの掛け合いがピッタリうまくいって、ほんとに昨日のコンサートホールでこの演奏ができたらよかったのに、、と非常に複雑な気持ちになってしまった。

モーツアルトの特に長調の可愛らしい曲は、それなりに弾くだけではバックミュージックというか、ただの癒しのメロディーというか、、人をぐっとひきつける魔力はけして生まれない。可愛らしいだけに。
私自身も「いつかモーツアルトを聴かせられる演奏をしたいものだ」と思っていて、そのきっかけだけでも掴もうと必死だったのだ。


この日のモーツアルトの何が良かったか、、やはりピアノとの会話(演奏上の、です)が本当に息があって、その上即興性もあって、といったあたりがポイントだろうか。


何度も舞台で演奏していると、たまーにこんなプレゼントが舞い降りてくることがある。
これがしょっちゅうだといいのだけれど!


さて、メインのメントリも今までで一番息が合って、各自の聞かせどころも上手くいって、本当に楽しい時間を過ごせた。
うーん、めったにない感覚。
どうやったら増やせるのか、課題です。


アセップも村上さんも、今日の演奏が特に良かったね、と言っていて、やはり皆が楽しく演奏できていたみたい。


これは、、お客様のおかげかな。
客席からのエネルギーが心地よかったもの。



なんと司会進行も、クロージングの合唱も、ぜーんぶ学生さんが取り仕切っていて、しかもレベル高い!

なんで舞台セッティングから司会進行から合唱までできちゃうの?
しかも皆、やらされてる感ゼロで、とても意欲的なのだ。


しかも、、私のビーバーの解説の英文も、通訳無しでお客様も学生も全員分かっていたようだし、そうとうハイレベルな大学のようだ。
日本でも、いくら私の使う文法レベルの英語でも、学生全員がすぐ意味が分かる大学って、それなりな大学じゃないとムリだと思う。
辞書で調べたりしないわけだし。


義援金もインドネシアの価値にしてみればそうとう高額な金額が集まったようだ(またご報告します!)。



本当に本当に感謝ですね。。


ここの学生さん達の純粋で親切だったこと。。!


学生さん達からの「写真撮って」の嵐がおさまるまで相当時間がかかったので、深夜にようやくレストラン到着。
大学の先生(アセップの友人でもあるようだ)オススメのレストランで、美味しいインドネシア料理をごちそうになる。

この日の体力残高、あとわずか。。もう英語をしゃべる元気すら尽きて、村上さんに盛り上げ役をバトンタッチ。

明日は唯一の観光Day。体力残ってるかな。。

インドネシア7日目(前半)

5月13日はSanata Dharma 大学でのチャリティーコンサートでした。
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※このポスターも細かく色々間違いがあるけど、ご愛嬌で。


前日の本番をなんとか終えた私達。

ここらで身体のメンテナンスをしよう、とのことで、午前中のうちにマッサージに行くことに。


村上さんが地球の歩き方の隅の方の記事をめざとく見つけていたのだ。
「この格安マッサージってのに行こうや~」


ふむ。もし店構えがあやしかったら入らなければいいし、さっそくホテルの前に留まってたタクシーに乗り込む。
(べチャのおにーちゃん、ごめんね。。)


タクシーにはちゃんとメーターが付いていたし、走り始めたらメーターが動いていたので一安心。


トゥグ駅前に到着。
地図の読める女、村上さんがテキパキとお店を見つける。


受付には女の子。
奥にいるマッサージ師さんも女の子。
「健全な店です」ポスターが張ってある。


うん、大丈夫そうだ。
90分のメニューで4000ルピアだったかな?
日本では400円でマッサージなんて叶わないよなあ。。


こちらのマッサージは、全裸になって、タオルやなにかを巻きつけて行うスタイルが一般的らしい。
ジャカルタでもそうだったし。


このマッサージ、良かったのだが、、とっても痛かった。
こってる肩や首はちょうどよかったのだが、足ツボ、ふくらはぎ、太ももの痛いこと!


私、足が不健康なんだろうか。。(泣)



良かったような、痛すぎたような複雑な気持ちでマッサージ終了。
力持ちなお姉さん、ありがとう。


駅前に戻り、ホテルに戻るタクシーをみつくろう。

タクシー&べチャだらけである。
人相が良さそうなおじちゃんドライバーに交渉してみる。

30000ルピアだといいはるおじちゃんに、25000ルピアにしてもらう。


このタクシーはメーターがなかった。交渉しててセーフ。



無事ホテルに着いたら、アセップが登場。

またもや村上さんが地球の歩き方を手に
「アセップに、今日のランチはここに連れてってって頼もう。これ美味しそうやん~」

とニコニコしている。
私もその記事はチェック済みで、安く、美味しく、身体にも優しそうな牛のスープのカジュアルなお店だ。
地元の人しかいかなさそうな雰囲気。


お店に到着。
食事が来るまで、アセップにずっと聞きたかったことを聞いてみることに。

「インドネシアのムスリムの人たちは、9,11のテロのことをどう思ってるの?」


アセップならアンタッチャブルな質問にも答えてくれると思ったのだ。


案の定、さくさく答えてくれる。

「アメリカは、自分の思い通りに世界を動かそうとしていると思うよ」
だそうだ。
想像通りの答え。

「じゃあ、テロリストについてはどう思ってる?」


「もちろんテロはいけない」
なるほど。

「オバマになってから、アメリカも少し良くなったしね」
だそうだ。


実はイスラム教って日本人が思っているような排他的な宗教ではないことは知識として知ってはいたんだけれど、こうやって実際聞いてみてよかった。



世界には常に問題が山積み。
でもテレビや新聞からの与えられた情報だけじゃなく、自分自身の頭で世界をとらえるためにも、旅は必要だ。

(今回、イスラムの国インドネシアでロザリオのソナタからのパッサカリアなんか弾いて大丈夫かなと少し心配していたんだけれど、キリスト教色の強いこの曲も受け入れてもらえたし、インドネシアの大多数の人たちはけして排他的ではないと思う。)




さて、まちにまったスープ登場!
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これは美味しい!
日本人好みのあっさりスープに、ご飯が入っていておじや風である。

私達は夢中で食べて、皆が二杯目も平らげた。


さあ、これから最後の本番だ!

インドネシア6日目

5月12日はいよいよ本番。。



またもやべチャのおにーちゃんとともにコンサートホールへ。

本当に彼は憎めないというかなんというか、、いつも私達をホテルの入り口付近でニコニコ待っている姿には、「アテにされても困るなあ。。」という気持ちと「あ、今日もいるわ!」という妙にワクワクする気持ちとがちょうど半々沸き起こる。
村上さんも、「ちょっとべチャに恋焦がれてる部分もあるよなあ」などと言い出す。

ビジネス街のジャカルタではなく学生街のジョグジャは特に、人々ののんびりモードが半端ではない。

おそらく、南国で、その辺にバナナやマンゴーの木がわさわさ茂ってて、日本のように食べていくだけでもしゃかりきになって働かなければいけない風土じゃないのだ。

しかもずーっと暑くて四季がない。

ずーっと暑くて、ずーっと木の実も稲も野菜も収穫できて、、


そりゃあ日本人みたいにキチキチする環境じゃないよ。


ヨーロッパに行っても、国によって雰囲気が全然違って、それがその国ごとの音楽にダイレクトに影響してることを肌で感じることができるが、このインドネシアでは音楽どころか人々の顔つきまで、風土次第なんだということがとてもよく分かった。


「アセップ、この雰囲気の国に住んでて、よく真面目に練習し続けられるわ。すごいわ。」

と村上さんがつぶやいていたが、同感。


まあ、どの国でも目標をもってバリバリ生きてる人と、のんびりタイプの人といて、割合が違うだけなのかもしれないけど。


でも、、私はこの国の陰の部分は見てないけれど、けして国際的に見ても途上国だからといって、ふしあわせそうな雰囲気がしない。ううむ。



さて、話をコンサートに戻そう。


コンサートホールには10時には到着。

舞台では、ホールスタッフ(学生も交じっていたようだ)が録音用のマイクなどの準備をしていた。
まだ誰もゲネプロを始めてないようだ。


村上さんはさっそくピアノの状態を確認。

どうやらまあまあの状態らしい。良かった!


私は客席でちょろちょろ弾いて、ウォーミングアップをしようとしていた。


そうしたら周りの方が気を遣ってくれて、私達がまっさきにゲネをしたらいいよと言ってくれる。


正直、ほとんどウォーミングアップすらできてないのに舞台で、しかもけっこうな人数の出演者に凝視(凝聞か?)されるのはキツいのだが、逆らえない雰囲気。

しょうがない。ご好意は受け取って、朝一でパッサカリア。



少し弾くだけで、このホールが弾きづらいことが分かる。

響きが遠くに散ってしまう感じ。


残響がどのくらいか自分自身で分からないから、無伴奏は本当に弾きにくい!



同業者のエドワード氏は「なんの問題もないよ」といいながら親指を立ててくれたが、ほんとうか?!


案の定、村上さんから「響きをよくとらえて」の指摘。



ほらほら。。やっぱり響きが聞こえないけど、響いてることを予想して弾かないといけないタイプの会場だ!



しかも、自分のごくごく僅かなミスだけは異様に耳につく。



心を落ち着けて深く呼吸してもう一度頭から弾きなおす。



「今のがいい。全然ちゃうから、それで弾いて」
と村上さん。


この感覚は、、第六感を働かせないと発動しないな。。ああ難しい。



ピアノとのデュオはまあ、それなりに音も聴こえる。


アセップ登場後、トリオ。



ピアノとチェロを繋ぐ役目のヴァイオリンであるが、音が聴こえにくいのでとってもナーバスになる私。

ありえないミスを連発。
なんとか最後にはこの空間に慣れてきた。が、、

「とっきー、なんかあわててたなあ」
と村上さん。。


ゲネが終わった時点でげっそり。。


エドワードが
「このホールで弾くと、私もいつもとてもナーバスになるんだ。君、問題ないよ。誰でもナーバスになるんだから」

と、このホールがステージ上での響きと、客席での響きが全く違う事をしきりに説明してくれる。


そうね、、たしかにナーバスになるわ。でも私は精一杯の演奏をしたい。負けないぞ。。



とぐったりしながら心の奥ではふつふつとやる気がみなぎっていた時、


「アセップ先生のお友達ですか?」

と、若い女の子が話しかけてくる。


彼女はアセップの生徒さんで、今日のランチを案内、ランチ後一旦ホテルに送り届けてくれる、ホテルからまたホールに連れて行ってくれる、これらの役目をアセップに頼まれたようだ。

私達はもうべチャとも交渉できるし、そもそも昨日行ったコテージ風のレストランの味が忘れられなくて、二人だけでも今日のランチに行こう、と相談していたのだけれど、せっかく来てくれたわけだしお世話になることに。


彼女とランチ中に色々話をしてみる。

とってもキュートでシャイな子だった。



日本でも、おそらくヨーロッパのどの国でも、音大生といったら自分好き、自己主張が強い人間の集まりだと思うのだけれど、ここではそんなタイプの子は少数派なのだろうか。




ホテルに到着。
練習するべきか横になるべきか迷った挙句、シャワーにする。

本当に、この国にいると一日二回のシャワーはけして多くないのだ。
本番なのに前髪が湿気と汗でぺタッとしてるなんて。。ちょっといただけない。


こざっぱりして気分も良くなり、また彼女の車に乗せてもらってホールへ。


夕方6時前。さあ、そろそろ集中しないといけない。


私は楽屋で音出しできるが、村上さんはもちろんできない。


いつでもどこでもなんでも弾けるわよ、な村上さんでも、あの午前中のゲネだけで夜の本番を迎えることはありえないようだ。当然である。


アセップに頼んで、敷地内にある大学の練習室に急いで向かっていった。



私はパッサカリアの解説の英文の練習、この英文をエドワード氏にインドネシア語に通訳してもうらうので彼と打ち合わせ、自分自身の音出しをする。


よし、いける。



本番直前、満足げな村上さんが帰ってきた。よかった。


本番は、この南国の人たちにパッサカリアのような、集中力が奏者にもお客様にも必要な曲、通じるんだろうかと心配だったけど、弾きながら客席からの集中力をしっかり感じられて、私もなんとか弾ききることができた。

村上さんのリストはとっても受けていたし、モーツアルトもまあまあ。

ただ、バルトークは反応イマイチ。
「こんな音楽、知らんなあ」
といった雰囲気である。


意外だった。バルトークのノリの良さは伝わりにくかったのだ。
バロックの方がずっとずっと伝わるなんて。


(これは、でもまあ、私自身の集中力の問題だったのかもしれないです。。)


トリオもなんとか弾ききり、拍手喝さいが!


袖にひっこんで、すぐアセップが

「君達がナンバーワンだー!」
といってハグしてきた。


アセップ、嬉しそう。喜び爆発といった様子。


私は部分部分で反省点が沢山あったので手放しに喜べなかったが、アセップがこんなに喜んでくれたんだから良かった、、かな。

村上さんも「アセップがこんなに喜んでくれて、それがなにより嬉しいわ」と。



ああ、それじゃあ少しは意義あることがここでできたかな。。。



その後は急いでドレスから服に着替えて、エドワード氏のコレッリや、学生のカルテット、最後のアセップのコダーイをゆったり鑑賞。
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どれもそれぞれ個性的で面白かった。


ただ、、終演は23時。


ほんと、最後に弾いたアセップには申し訳ないけど、私達最初に弾いてよかった!(アセップごめんね。。)



終演後は、コダーイのピアノを担当していたピアニストと四人で乾杯。
アセップはずっと嬉しそうだった。



さてさて、明日も本番なのだ。騒音がかなりひどいホテルなのだけれど、とぎれとぎれに寝る。




インドネシア5日目

5月11日、12日に、国立芸術大学敷地内にあるコンサートホールで第2回Chamber Music Festivalが開催されました。
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ポスターによると私達はゲストスターらしい。。

私達と、あとはアメリカ出身でインドネシアで指揮と演奏活動をなさってるバロックヴァイオリン奏者の方、イタリア人ヴァイオリン奏者の方、インドネシアのピアニストなどなど、ゲストを呼び、あとはオーディションで選ばれた学生のアンサンブルでプログラムされている。



とりあえず、今日はお客としてホールに行って、響きや雰囲気を確認したいところ。

そして貴重な『合わせをじっくり出来る日』でもあった。これは昼間にね。



アセップがお昼頃にホテルに迎えに来てくれる予定だったので、朝食後は近所のスーパーに買出しに行く事に。

でもここで一つ問題が。


昨日お世話になったべチャのおにーちゃんがずーーーっと朝からホテルの入り口にべチャを停めて、ちらちらこちらをうかがっているのだ。

「めっちゃ見てる!うちら、めっちゃアテにされてんなあ」
「そうですね。カモですよ~うちら」

とひそひそ。

こっそり出たらいいか、ということでなんでもない顔をしてホテルを出てみる。


「ねえねえ、どこいくの~?」

きたーー!(笑)


「いや、そこのスーパーいくだけだよ。べチャいらないよ」←村上さん
「じゃあ、つかれたら乗せてあげるから、ついてっていい?」←にーちゃん

こんなやりとりをそうとうしつこくしてたけど、さすがにそのうちいなくなってました笑


スーパーではお土産としての調味料と、体力回復のためにビタミン剤を探す。

ん?この黄色いラベルの瓶。。

C千タケダだ~!


日本語でビタミンレモンって書いてある。


ほんまにタケダなのか、まがいものか分からないけど、味はそっくり。なんか元気になる感じがしてきて満足。


さあ、ホテル帰って、ちょっと楽器弾いてアセップを待つためにロビーへ。


ムスリムならではの布を頭に巻いてるフロントのお姉さんが
「アセップ氏から電話ですよ」
とのこと。

村上さんが代わる。

どうやら、アセップは忙しいからタクシー手配して直接大学に来てほしいらしい。


私はタクシーとべチャ、同じくらいのお金払うんならべチャがよかった。
だって、おもろいし、なんたってべチャのおにーちゃんもすぐそこに待ってるんである。

値段交渉、直接してもいいけど、念のためフロントのお姉さんに頼んでみる。

30000ルピアだそう。
ここでの物価からしたらなんか高いような、、と思ってお姉さんに尋ねても、こんなもんだと言われる。

日本円でちょうど300円ほど。


近年、べチャの相場はどんどん上がっているみたいで、ほんと、タクシーと大差ない、どころかタクシーのが安いくらいだそうだ。
まあでもいいや。べチャ楽しいから。カモにされるのはなんだかよろしくないけど、言ってしまえばたかだか300円なのだ。
おもしろい方を取らずしてどうする(笑)


べチャは、昼間の日差しがキツイ時は屋根を出してくれて、ほんと、ちょうど奈良や京都の人力車と同じ感じである。こっちは自転車だけど。


いちばんスリリングだったのが、交差点。

一応、信号はあるんだけど、もちろん日本みたいに整然とした十字路ではないわけで、べチャが車やオートバイの群れに突進していく時はかなりスリリングだった。

私は運転免許持ってないからいまいち怖さが分からず面白がっていたが、まともな村上さんは相当怖かったようだ。


20分ほどかけて無事大学到着。

べチャのおにーちゃん、さすがに息切れている。そして
「仕事は何時に終わるの?また来るよ~」
とな。

そりゃそうくるでしょう。でも私達は練習したあとコンサート鑑賞ということで、そうとう遅くなる。
残念だけど相当遅くなる。

そう説明したら分かってくれたようだ。


それにしてもべチャのおにーちゃん、憎めない。。。なぜだか気になる(笑)



さて、アセップが来るまでモーツアルト、バルトークの合わせ。

うん、悪くない感じ。体調イマイチでもなんとかなるもんだ。

あと、、、

私はけっこう寒がりで、身体と楽器が温まるまで長い時間がかかるタイプ。
朝一の本番がたいていのプレーヤーに嫌がられるのはやはり、身体が温まりにくいから、眠くて身体が起きない、などの理由だ。

でもこの熱帯の地では、もちろん手がかじかむこともないし、基本の状態ですでに筋肉がほぐれている感じなのだ。

だから私、指が妙に回るのか!!


村上さんも、ホテルにピアノがあるわけでもなく、私以上に準備ができないのになぜか指が回るという。


楽器には大敵な湿度、高温は、演奏するための身体のためにはとてもありがたかったのである。



アセップが来てからさらにメントリの合わせ。
やっと、つっこんだ合わせができた。



さて、もう3時ごろ。お腹が空きます。
アセップが、とっておきのレストランに連れて行ってくれるらしい!


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田んぼが広がる中に、竹でできたバンガロー風の個室が転々と。

むちゃくちゃ景色が綺麗!
雰囲気最高!

私にとって定番になったジンジャードリンク。生姜の塊りがタップリ。
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「食事のオーダーはまかせてね」
とアセップが言うので楽しみにしていたら、、

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前菜から大量の白いご飯、空芯菜と海老の炒め物、スープ、カレイみたいな魚などなど、、

これ、本当に美味しくて美味しくて、私も村上さんも、何度もご飯をよそい、炒め物やピリ辛ソースをご飯にかけて、ひたすら食べ続けた。。


「いくら食べてもお腹が一杯にならんのやけど」

激スリムな村上さんでもそんなセリフを!

なんでただの菜っ葉の炒め物がこんなに美味しいの?
スープも野菜だけなのに。

アセップ曰く、材料がいいんだと。

オランダに長い間支配されていたのも、この太陽の恵みをうけた食べ物がオランダにとってとても魅力的だったからなんだと説明してくれた。


インドネシアにとって、オランダという国は正直あまり好きになれない国のようだ。




さて、大学に戻り、少し練習をしたらもうコンサートの時間だ。

ホールの内部
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最近、色々補修工事をしたらしく、とても綺麗なホールだ。


コンサート自体は、興味深いものあり、合わせ足りてないぞと言いたくなるものもあり(学生アンサンブルで)、面白く聴かせていただいた。

ただ、気になるのが終演時間。

相当遅かった。
10時は確実に過ぎていた。


明日、大丈夫なのだろうか?

なんたって私達はコンサートの一番最後の出番で、演奏時間合計は一時間越えているのだ。私達だけで。
アセップがインドネシア人ピアニストとの共演のコダーイのソナタを弾くようだし、アメリカ人ヴァイオリニスト、エドワードも明日が出番だし、学生のカルテット、ピアノ連弾、合唱など。。

ゲスト、学生を含めて沢山だ。


私と村上さんは、プログラムを削ることを相談した。
どうしようもないなら、そうするしかない。

(でも、、私はビーバーのパッサカリアはどうしても弾きたかった。。。)


そうしてそのことをアセップや、エドワードさんに相談した。

休憩を2回にすること、舞台転換を少なくして時間のロスを最小限にすること、そして私達の一番いい方法で明日のコンサートを組み立てなおすとの申し出に、私達は遠慮しなかった。

出番を一番最初にしてもらうことに。


日本での普通の常識で考えたら、相当なワガママ、独裁的ともいえる変更。

でも私達は、出来る限りの最高の演奏を、お客様の集中力が途切れないうちに、どうしてもやりたかった。

わざわざ海を越えてやってきたのである。
出番が深夜で、お客様は寝てるか途中で帰ってしまうか、、そんなことは想像するだけで寒気がした。


申し訳ないが、学生さんには出番を待ってもらうことにしよう。

プログラムを削りたいとの申し出は却下された。
ゲストが一番長く弾いてもらわないと、とのことらしい。

ということでアセップの小品数曲をカットしてもらうことになった。


なんとも複雑な気分のまま、遅い眠りについた。(終演、そして出演者にご挨拶などを終えたらホテルに帰ってきたのは深夜だった。。)

インドネシア4日目

4日目は、インドネシア国立芸術大学(ISI)でのマスタークラスでした。



朝3時にセットしていた目覚ましよりちょっとだけ早く目が覚める。

ふう。。やればできるんやな。しんどいし眠いけど、なんとかなりそうな感覚。

しばらくぼーーっとしてたら、窓の外で物音。
カーテン開けてみる。


誰か、こんな時間に運転してるわ。ま、24時間道路には車が走り続けるこの国では当たり前なんかな。。


と思ってぼーっとしていた。
でもずーーっと車はエンジンふかしたまんま、私の部屋のすぐ前にいる。ぶんぶんぶんぶん。。


まさか!
もう一度カーテン開けて確認。

白い車!まさかタクシー!!?

3時過ぎにタクシー!!!


ドア開けたら、ドライバーのお兄ちゃんがこっちを見てる。

「アセップ??」

と言って車を指差すと、うんうん頷いてる。

あーアセップが乗ってるんや。。暗くて見えないケド。。


急いで村上さん呼びにいく。とっくに起きてシャワー浴びてたみたい。ほとんど準備できてようだ。さすが。。


私も5分で用意して、ジャカルタの空港に向かったのです。。。



5時には空港着。
朝ごはんにコーヒーとちっちゃいパンを食べる。食べられるもんだ。


何に驚いたって、こんな時間でも道路は普通にガンガン車走ってるし、空港には沢山の人!

普通、朝の5時にこんなに人って集まる??


インドネシアの朝方生活はハンガリー以上である。ハンガリーも早かったけど、桁が違う。


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これがチェックインした後の待ち合わせ部屋。伝統的な建築様式を模してあってキレイですね。


あっという間にジョグジャカルタの空港に。
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飛行機をタラップで降りてすぐ撮った空港です。


ジョグジャの空港はジャカルタと全然違って、オープンな感じ。のどか。空港内のレストランで食事。
お腹に優しそうなスープのヌードルにする。これは年配の日本人でも美味しくいただける味といった感じ。
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さあ、タクシーでホテルへ。

仮眠ができる、、はずだったのだが、なんとこのホテルのチェックアウトはお昼12時。
どの部屋も空いてないと!

みんなでロビーで石のようになり体力温存。


12時前に、やっと部屋が空いて、30分くらい気絶。


午後はいよいよレッスンである。
大学生にレッスン。

気合を入れる。


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この建物が音楽棟。


村上さんのピアノの方のレッスンは、大きいホールみたいなところだった。
その後、アセップが私をグランドピアノがある大きめのレッスン室に案内してくれる。

インドネシア語で
「みんな、先生来たよ、トキモトサナエ先生だよ、がんばって!」

みたいなことを大声で呼びかける。
アセップはすぐどこかへ行ってしまった。

英語からインドネシア語の通訳は、学生がやってくれるらしい。


レッスンは、和やかな雰囲気で、スムーズだったと思う。
ジャカルタの受講生とはまた違って、キッチリ真面目に弾くというより、なんだか消極的?

消極的だけど、ちゃんとした指導をする人間さえいたら、いい方向に伸びていく雰囲気も感じられる。



(後で分かったのだが、同じ大学の学生でも、弾ける子は奨学金をゲットしてどんどん留学するし、弾けない子は本当に弾けないみたいで、レベルの幅がかなりあるようだ。)


やはりここでも右手のテクニックの問題が顕著で、とにかく柔軟に動かすことの説明無しになんにも始まらなかったので、本当に基礎的なことを最初のレッスンの一番最初にやったのだが、案外すんなりマスターできたのである。

これは、消極的なのではなくて、どのようにしたらいいか知らないだけなのでは。


ハイドンのコンチェルトのレッスンのとき、この時代のハイドンはエステルハージ宮殿で宮廷作曲家として活躍してた時代だから、オペラジョコーソの影響がヴァイオリンコンチェルトにもあってね、、

という話をした時なんて、受講生の子も、通訳の子でさえ、??な感じだった。


ハイドンを勉強するにあたって、エステルハージ時代なのかロンドンに渡った後なのか、時代考察は欠かせないんだけど、そんなことを音楽造りに生かすということは全く初耳だったようだ。


まあ、私も去年、九州の音楽祭でハイドンのことに造詣が深い寺神戸氏のレッスンを受けたからこそハイドンの作品に納得して向かえるようになったのだし、そもそもこんなにハイドンの作風を理解してるヴァイオリンの先生って、日本に何人いるだろう、といった分野なのだけれど。


それでもここまで??な雰囲気になるとは。。。


きっと、学生達は、自分自身が取り組む曲はイコール音譜の連なりだと思っているのだろう。

その裏に、途方もないものが広がっていることを知らないし、教えてくれる人もいないし、本とかもないのかもしれない。音楽専門書がどれだけインドネシア語に翻訳されてるか知らないけれど、まあ日本よりは少ないでしょう!



とにかく、色々な問題点が沢山見つかってしまった。
ほんと、ジャカルタでもここでも、バロックから古典が弱い。


根本的な問題なので、とても一回のレッスンでなんとかなることではない。



私自身が今まで得る事ができた音楽的な要素を、めいっぱい時間内に伝えたつもりだけど、全然足りない。。


皆が少しでも
「今までのやり方じゃ、ただなんとなく弾いてるだけかも」

と思ってくれることを願っています。



レッスンが終わったら、皆が口々に「写真とってー」と言ってくれた。

「私が先よー!」
「まずは女子達と先生だけよ!男子は後で!」
「次は男子だろー!」


うーん、モテモテでしたよ!


とにかく皆、ピュアでした。
こんなピュアな子達、ずっと教えていたいなあ。。。



レッスンが終わったら、メントリや他の曲の合わせ。


それも終わったらもう夜。アセップがタクシーつかまえてくる、といってどこかへ消えてしまった。

3,40分後、、、



なんとアセップはべチャ(三輪車タクシー)に乗って現れた!!


アセップの席の隣にはアセップのチェロ、もう一つのべチャには私と村上さん。


このべチャを運転していたお兄ちゃんと私達は、この日からしばらく、お世話になっちゃうのである。。。



夕食はインドネシアンレストランへ。

3,4日一緒に過ごしてて、私達とアセップは相当気心がしれてきた。

私は、インドネシアでの音楽教育の問題点を遠慮なくぶつけた。
アセップも重々分かっているようで、だからこそ私達を呼びよせたんだな、ということがリアルに伝わってきた。
指導者は、本当に責任重大だ。



突然アセップが色々、私達にプライベートの質問をしてくる。

アセップ、全く遠慮ナシ。


「さなえは、ロマンチストでしょう。だって音楽がロマンチックだもんね。なんでまだ結婚してないの?」

この質問を皮切りに、大変だった。
村上さんは新婚さんだから突っ込みを免れてた。いいな。。

アセップに、私にふさわしい旦那様の条件を色々忠告され、夜は更けていったのです。。

(私は色々突っ込まれて、いじられて、この日以降、すっかりからかわれキャラが定着してしまうのである。。
インドネシアでもこのキャラかあ。。。)





インドネシア3日目

3日目は、ジャカルタにある音楽学校での公開レッスンでした。



久々に良い目覚め。
体調も少しずつ上向きになってるのが感じられてホッとする。

今日は人生初、英語でのレッスンなので、頭の中で色々な音楽用語英語バージョンを整理する。
英語でレッスンを受ける、のと、する、のでは全然しんどさが違いまする。。

まあ、あらかじめアセップから受講曲は知らされていたので、なんとかなるかな。

ただ、日本ではあまり選ばない曲が数曲あり、それだけが心もとない。


なぜかピアノのレッスンはないようで、今日は私だけお仕事。。

村上さんは、午前中丸々ゆっくりして、午後練習するだけだって!完全に体調が戻るよなあ。。正直うらやましい!


私は午前中ゲストハウスで練習。
なんだかインドネシアって良くも悪くも物音に対して甘いみたいだ。

夜中でもぶんぶん車はしってるし、歌ってるし、朝4時からがたがた掃除したりしている。日本にくらべて相当うるさい。

そんなんに比べたら、もし音楽が好きじゃなくってもヴァイオリンの音なんか余裕でスルーしてくれそう。



さて、村上さんの練習場所確保のため、今日もアセップがわざわざゲストハウスまで来てくれる。

私と村上さんは、忙しそうなアセップの迷惑にならないように、ランチくらいその辺で食べる気でいたんだけど、アセップはどうしても私達の面倒を見たいようで、何食べたいか聞いてくれる。

私は無類の米好き。そして米が人間にパワーを与えてくれると信じてる日本人なので、先輩である村上さんがピザ食べたいっていうのをつい振り切って「ライス!インドネシアンフード!」と言ってしまった。
『先輩に気を遣わないプロジェクト』、成功しつつあります。。

さて、初めてのインドネシア料理。まずはこれですよね!

ナシゴレン

本場のナシゴレン。
かなりスパイシーだったけど、パラッパラで美味!!
米欲を満たす。

満たしたすぐ後にアセップからまさかの一言

「明日、ジョグジャカルタ行きの飛行機、9時のが満席で、6時のになったよ。ごめん。」

6時。。?
いまいち頭が働かない。

「えと、じゃあ何時にここを出発しないといけないの?」

「。。。4時。。」

4時ですよ。ほな、起きるのは3時ですね~はははは!

村上さんとこっそり日本語で言い合う。
「悪夢再びですよ」


関空に早朝に着かないといけなかったあの日以上に早起きしないといけない。
気分は一瞬かなり沈んだが、集中力で乗り切れるはず、と自分をなんとか励ます。

そうよ。朝にジョグジャに着くんやから、ホテルで仮眠をとってからジョグジャでの公開レッスンをすればいいってアセップも言ってるし、なんとかなるさーー。。


そうこういっていたら、レッスンに行かないといけない時間に。

移動にけっこうな時間がかかるから、自分の練習があまりできない。

混みこみの道を2時間ほどかけてレッスン会場へ。


入り口にある学校のプレート
音楽学校

その近くに張ってあったレッスンのチラシ
チラシ

私の名前は、つきもとさなえ、らしい。



レッスンの部屋に行くと、この学校で普段ヴァイオリンを教えてらっしゃる先生や、事務方の責任者の方などを紹介していただく。
若い先生と、ご年配の先生。事務の方は聡明な方。

なんと背後にビデオが設置されている。


受講生は当然、聴講されてる方に向いて演奏するから、私は聴講用に用意されてる椅子の一番前に座った。
そしたらフォームがよく見える。

でも私がビデオに写らないから、受講生の真横に座ってほしいんだそう。

でもそれはムリ。。

実際レッスンが始まったら、私はフォーム見たさに完全に客席にお尻向けざるをえなくて、たまーに方向を変えてはみたけど、、

受講生と、聴講している方、どちらにも満足してもらえるって、立ち位置からして難しいんだな。。。



レッスン自体は、なんというか、、

生徒さんはとてもよく練習されているんだけれど、皆、身体全体が力んでいること、左手はほぼ問題ないのに右手が表現しようとしていないこと、どの時代の曲を弾いてもただ正確に弾くことが最重要課題になっている、感じ、、

そう、右手が問題だった。ほとんどの子が。


エチュードのように正確に弾いて、しかも右手が堅い。。


これはなかなか手ごわかった。

あ、、でも一人、ベートーベンのロマンスを弾いていた高校生くらいの女の子の演奏は、とっても音楽を愛してる演奏だった。
彼女もボーイングに問題があって、それをしつこくレッスンしたんだけど、彼女だけは『先に音楽、テクニックはそれを表現するための手段』ということが無意識にでも分かっているんだな、と思った。
でもボーイングが残念だったけど。。!


ともかく、なるべく一人一人の受講生の子たちに、楽譜の裏側、フレーズ一つ一つを自分自身で翻訳して、意味をつかんで、、、そうやって演奏したら、一曲一曲が生きてくるんだということを制限時間内で伝えたつもり。

特にバッハの無伴奏をエチュードのように弾いた子にはかなり力込めて言った。
「インテンポで弾かなくても誰も怒らないよ!」


あとは、、私がもっと英語を駆使できてたら、もっともっと言いたい事が伝わったのに。。という自己嫌悪もうっすら漂ってました。。レッスン中。。


 

7人のレッスンおわったら、また声がガラガラ。ほとんど出ない。。やばい。明日もレッスンなのに!

帰りの車では、アセップが色々話しかけてくれるけど応答できず。


そうそう、行きの車内では、アセップと音楽家はどうあるべきか、というような真面目な話をしていて、ふいにアセップが

「さなえがオケとブルッフ弾いたのも一緒にカルテットしたのもよく覚えてるけど、今と全然弾き方違うよね。前も悪くなかったけど、今のが君自身のスタイルが確立されててずっといいよ。君が院を修了してからも成長し続けたのが分かるよ。」

と言ってくれて、アセップが10年前の私の弾き方を覚えているのにビックリして、今の弾き方を認めてくれたのもすごく嬉しかった。



ゲストハウスに着いたのは21時半くらい。

19時くらいには帰ってくると思っていた村上さんが心配していた。


音楽学校でいただいたお弁当を食べて、シャワーあびて荷造りして、寝た。

インドネシア2日目

5月8日はジャカルタの日本人学校でのチャリティーコンサートでした。



懸案の体調は相変わらずだが、このくらい(熱はないし、ちゃんと食べられる程度の崩し方)なら集中すれば体調は演奏に影響しなさそうだ。

とにかく、昨日丸々一日全く楽器を触っていないのがオソロシイ。。
しかも、メントリ(メンデルスゾーンのピアノトリオ)は、今日の昼間だけの合わせで本番に耐えうるものにしないといけない。
し、しかも本番は4時。。
ステージリハは1時間前後か?
(ゲストハウスから会場までどのくらいで着くのかすら良く分かってないんだけど。。?)


なるべくリスクが少なくなるよう、村上さんとはあらかじめ日本で曲の方向性は決めておいたつもり。
ボーイングもアセップの了解はもはや取ったりせず、私の独断で決めてしまって、チェロ譜にも書き込んだものをPDFで送っていたのだ。


アセップがどこかに行っている間、村上さんと私とで、デュオの合わせをしておくことに。
合わせの場所は、なんとゲストハウスの敷地内にある、音楽教室でした。
音楽教室の校長先生にご挨拶。

「私は、日本名ももってるのよ」
とおっしゃる。

どういうこと??と話を聞くと、どうやら校長先生のお父様は昔々大使かなにか、重要な役職で日本にいらしていて、日本で暮らしていた期間に校長先生はお生まれになったようなのだ。

そういえば、すごくすごく上品な方。

校長先生に続いて、アセップがよく共演しているというピアニストも紹介していただく。


彼女もそうとう気品が漂っていて、おまけにいい匂いもしました。。
アメリカに留学をされたようだ。



挨拶は一通り終わり、さあ合わせしないと。



うん。なぜかそれなりに指が回る。

昨日弾いてないのに、脳みそが「緊急モード」にでもなってるんやろか?


よくわからないままイイ感じでモーツアルトの合わせをしていたら、アセップ登場。
私達の演奏をぢぃーーっと見つめている。

なんか弾きにくいわ。。見すぎやろ。。
と思いながら、でもなかなか息が合ったアンサンブルができていたから楽しく弾き終わる。


いよいよメントリ合わせである。
この曲はチェロの出だしのソロがとても印象的なので、チェリストのキャラクターいかんで曲の全体像が決まってしまう。

私の記憶では、アセップはロマン派~近現代が得意なロマンチックなタイプのチェリストだったので、メントリを選んだのだ。

ピアノとチェロも出だしをちょっと緊張しつつ聴いた。

うん、やっぱりアセップにはこの曲とっても合ってるわ!
ベートーベンとかにしなくて良かった。

チェロのソロからヴァイオリンもかぶさっていって、それなりに最後まで気持ちよく弾けたような。


うーん、とりあえずなんとかなりそうだけど、本当にアンサンブルとして練り上げるにはあと2、3段は階段を昇らないといけないな。。でもそれって時間かかる。。

とにかく今日の本番はすぐそこに迫ってるんだから、絶対に決めないといけないことだけなんとかする。


合わせはメントリだけじゃなく、チェロの小品も3曲あるし、本当に時間がない。


うん。時間がなかったはずなんだけど、今思い返しても、誰もイライラカリカリしてなかったな。
なんか、平和だった。


なんだか平和なのんびりモードの空気の中、とりあえず合わせが終わって休憩。
アセップの奥さん、ララさんがおやつを買ってきてくれてた。
おやつ

そうそう、おやつタイム中、部屋の角にあるパーテーションの中で、アセップらしき男性がイスラム式お祈りをしていたんだ。
日本ではほぼ経験しないことに私は若干テンパって

「ララさんも遠慮しないでどうぞ」

なんて言ったのだけど、ララさんは、いいのいいの、みたいな感じ。

実際お祈りしてた人はアセップじゃなくってスタッフの男性っだったし、ムスリムは絶対にお祈りするわけじゃないのかな?
日本ではイスラムのことを知る機会がないから、そのうちアセップに色々聞けたらいいな。




さあ、そうこうしてたらとっくに昼過ぎ。当たり前である。

14時半ごろに会場入りする予定だったので出発。


私の感覚では、ジャカルタにあるゲストハウスからジャカルタ日本人学校に移動、なんだから、すぐ着くかと思ってたけど、道は混むし、そもそも遠いし、着いたのは何時だっただろう。。
予定より遅れてたことだけは覚えている。。


学校は、予想に反してめちゃくちゃ大きい!
日本人幼稚園も併設されているし。

会場の体育館も広っ!


そこへ、今回のチャリティーコンサートの趣旨に賛同していただき、裏方のなにもかもを取り仕切っていただいたAさん登場!

Aさんは、旦那様のお仕事のため、ジャカルタに来られて1年ほどだという、日本の方だ。
とっても可愛い赤ちゃんも一緒だ。

もちろん初対面で、メールで色々な打ち合わせはしていたけれども、どんな方なのか、そもそもおいくつくらいの方なのかも知らなかったので、若干ドキドキしていたのだが、Aさんは本当に気さくな方で、私と村上さんはとても安心したのでありました。。


さてさて、音響チェックです。
ピアノとのバランス、残響の広がり方、音の立ち上がり、最低限のチェックをする。


そうこうやってる間に開場時間。


咳が心配な私は、持参していた咳止めと、インチョン空港で買い足したロッテののど飴を口に含む。

これでなんとかなるでしょう。


本番は、簡単な挨拶につづいて、最初のプログラム、ビーバーのパッサカリアの曲目解説をさせていただく。

この曲を取り上げたのは、そもそも3月末に横浜へレッスンに行った際、先生が
「あなたにはビーバーが合うわよ」
とおっしゃり、なんだかノリでなんとなくレパートリーに取り入れることになったんだけれど。

実際ビーバーのことや、パッサカリアのこと、パッサカリアの全体の「ロザリオのソナタ」のことを調べたり、バロックヴァイオリンの佐藤さんからこの曲の解釈をお聞きしたりして、

今、この曲を弾くことは必要なんだ、と思えてきて、そして私自身この曲に魅入られたので。



解説は、パッサカリアの変奏がどんな風になっているのかということと、バロック弓を使うメリット(楽器はさすがにモダン一台しか持っていけなかったです)、そしてこの曲は追悼を表現していること。

弾き終わったら拍手はなしで、黙祷にしてください、とお願いしました。


集中して、私なりに誠心誠意弾いた。

演奏して、それを地震のことに繋げて、、って、どんな意義があるのか、今でも何も言えません。
でもこの日本人向けのジャカルタのチャリティーコンサートでも、インドネシア人向けのジョグジャカルタでのチャリティーコンサートでも、ビーバーの演奏中、演奏後のお客様からの感覚。。沈黙の力、のようなものは、はっきりと感じられました。


私の次はアセップのショパン。村上さんのリスト、、村上さんとのデュオ、、、


それからはあっという間。
メントリもなんとかなった!


未就学児のお子さんも沢山来てくれてて、途中で集中が切れちゃって、それこそビーバーの間に集中が途切れたらどうしよう、と相当心配していたのですが、すばらしく良く聴いてもらえて、本当に感謝です。


終わってからお客様に、

「この地で正統派クラシックのコンサートを子供づれで聴けるなんて、本当に感激」

「ヨーロッパで聴いたコンサートより良かった」(ほんま、、?)

などと、喜んでいただいた笑顔で、肩の荷がすっと軽くなった気がした。


Aさん、来ていただいたお客様方、本当にありがとうございました!!
プログラム

プログラム中身










それから、Aさんと赤十字にどうやって義援金を振り込むか、などの相談をマクドナルドで。
インドネシアマクド

ライス付きのやつにしてみた。
さすがおコメの国!!




ゲストハウスに向かう道中、村上さんと、あまりにも疲れたから近くにマッサージ屋さんないかアセップに聞いた。
アセップは携帯でなにやら調べて電話してる。

「部屋に来るって」

え!呼べるんだ!



てことで、私と村上さん、かわりばんこで施術を受ける。


日本の一般的なマッサージとちょっとだけ違って、クリームを塗って、指でリンパの流れを沿っていくようなマッサージだ。
かなりいい感じ。

とっても上手な人に当たったようだ。
上手な上に、優しいおばちゃんだった。
東京でマッサージをしていたこともあるという。


こんなふうにあっという間に夜中になって、私達は倒れるように眠りについたのである。。。










テーマ : 音楽 - ジャンル : 音楽

インドネシア初日

5月7日から16日まで、インドネシアにコンサートとマスタークラスのために行っていました。

あまりにも中身の濃い、色々考えさせられる、そしてものすごく楽しい日々だったので、まだ旅の疲れが残っていますが色あせないうちに記録しておこうと思います!



7日 朝5時前

体調管理に気をつけていたのにかかわらず、出発数日前からひいていたカゼが苦しくあまり寝れなかった。
そうとう自分自身にやりきれない気持ち。。

でも目覚まし2個で5時起き!

『非常事態です、体調後回しでがんばりましょうモード』に今からしてしまうと旅途中で倒れる気がしたので、あえてテンション低く保つ。

JRの特急で天王寺経由で関空へ!

今回の旅に同行していただく、ピアニストの村上さんは一足先に関空に着いていた。
彼女は4時起き?3時だったかな。。?だったらしいけど、普段も大学に通勤する曜日は5時起きらしく、元気そう。さすが。


さっそくチェックインだけ済ませて、スタバで出国前のお茶する。

村上さんが
「とっきー(私のニックネーム)にとって私は先輩やから、どうしても旅行中気を遣うよなあ。かわいそうやわ。ハンガリーでは年下の子とも敬語じゃなかったんやけど」
などとおっしゃる。

※村上さんは、大学も留学先も同じなのである。

私は確かに元来年上の方に気を遣うタチなので、この旅では村上さんに過剰に気を遣わないようにひとつやってみようかな、と思ってみる。


出国審査の後の税関?で、ヴァイオリンの申告をする。
ヴァイオリンの写真も提出する。


出国である。

韓国経由なのであっという間にインチョン空港に。

関空よりもずっと大きい。しかも円も使える!

レストランでサムゲタン(雛鳥の中におコメとか漢方っぽい食べ物が詰まってるスープ)を食べて英気を養う。


トランジットに4時間半もかかる。暇である。
さすがに村上さんも眠そう。

その辺のソファーでとにかく体力温存する。

さて、韓国からインドネシア、ジャカルタまで7時間!
大韓航空は思ったよりずっと良いサービスで、スッチーさんも日本語話せてかつ親切だった。
カゼで寝不足で食欲なんかあるはずがないのに、機内食はけっこう美味しくいただけた。もちろんビビンバ。

さ、今度こそジャカルタに着いた。

私がうっかりトイレに行ってる間にvisa代金購入カウンターと入国審査が長蛇の列。

一人一人なかなかの時間かかってるし。

日本人は私達だけ。

私の番が来たときは、飛行機が着いてからもう1時間近く経っていたと思う。
ドキドキしながら審査。。ヴァイオリンをリュックのように持って、あちら側に見えないようにする。念のため。

「オリ? オリ?」←審査のおっちゃん

「は?」

「オリー オリ?」

「。。。は?」

このやりとりが数回続いて、無事解放されました(笑)

このオリオリってなんだったのか、今でも謎なのです。。!インドネシア語なのか、むちゃなまった英語なのか?


そして荷物を無事受け取り、空港で待っててくれる予定になってる友人を探す。

たっくさんいる迎えに来てる人々の集団からアセップを探す。。

いないー!アセップいないー!

アセップというのはインドネシア人のチェリストで、大学院時代に同級生だったのです。
今回の演奏旅行も彼からの依頼でした。


アセップ。。とつぶやきながら途方にくれてた私の目の前には、口々に到着した人を探して叫ぶインドネシア人の人ごみが。
もう皆すっごい迫力。。!

その人ごみのなかで、なんだか私に向かって叫んでる女性が。
彼女の手にはTOKIMOTO SANAE MURAKAMI YU と書かれた紙が(笑)

ああ、アセップの奥さんが来てくれてたのかー!


と、そのとき、別の出入り口からアセップが登場!なんか満面の笑み。一瞬でアセップの胸の中でギューされてた。そしてジョリジョリ頬ずり。。アセップ、かなり歓迎モードである。
私もなんだか嬉しい。

そして初めてインドネシアの戸外の暑く湿気た空気を吸った。
目に飛び込んでくるのは、車、車、車である。

ずらーっと車!


アセップ曰く、なかなか電車の路線を作る計画が実行されないんだとか。
こんな皆が自動車ばっかり使ってたら問題あるんだろうな。。

実際、空港から市街地のゲストハウスに着くのに1時間以上かかってしまった。
まあ、遠いというのもあるけど、混むみたい。基本的に。


アセップが「お腹すいてない?」と聞いてくれる。
私は一刻も早くベッドに倒れこみたかったけど、アセップが私の喉を心配してホットレモンを飲ませようとしてくれたのでカフェ(カフェというのか、地元の人が行くようなお店)に寄る。

確かに暖かいホットレモンをいただいたら少し元気になった。
村上さんもそうとう眠かったようで、「今朝は3時起きでねー」とアセップと話している。

村上さんはハンガリー語だけじゃなく英語もできるから、私が声が出にくい最初の数日、私の言いたい事を代弁してくれてとってもありがたかったなあ。。


飲み物だけ飲んで、すぐ近くのゲストハウスに。13870030.jpg

これは後日昼間に撮った入り口。
ここにはいつも警備員さんが在住してた。でもテキトーな感じではあった(笑)

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一歩外に出ると、ものすごい喧騒。車が「ごおーーがたがたーー」とたえず騒音を出してて、ほとんど横断歩道がないから、いや、あっても意味ないから、歩行者はてきとーに道路を渡るのである。

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部屋はこんな感じ。

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インドネシアのよくあるタイプのトイレ。お尻洗いシャワーつき。もっとカジュアルになると、バケツに水が貯めてある。


さて、シャワーを浴びて、、、

ん??

だんだん水になるーー!




しょうがないので、最初の5分だけはお湯、その後は水、の日々になるのでした。


信じられないですが、明日はもうコンサート初日。
とてもハードスケジュールですが、世界を飛び回っている著名な演奏家はあたりまえにこなしていることで、しっかり自分自身の身体を意識的にコントロールして、ちゃんと音楽を舞台で作り上げられるようにするんだと思いつつ、眠りについたのです。。





自己紹介

時本さなえ

Author:時本さなえ
ヴァイオリン弾きの時本です。


現在は関西を中心に、時々鳥取でも演奏活動をしていて、後進の指導にも力を入れています♪

コンサート情報
♪どのコンサートも基本的にはメールフォームにてご予約可能です♪



☆2014年☆

11月24日、京都のバロックザールにて、室内楽のコンサートに出演いたします。ベートーベンの初期のピアノトリオです。詳細は後ほど!

9月27日、鳥取市わらべ館イベントホールにて、モーツァルトのソナタ等を弾かせていただきます。

8月24日、鳥取市、わらべ館イベントホールにて、バッハの無伴奏等弾かせていただきます。こちらは無料でどなたでも聴いていただけます。

8月9日、大阪島本町にあるケリヤホールにて、夏のおんがくかい、に出演させていただきます。(←無事、終了いたしました)

5月20日、大阪の音楽サロン、ノワ・アコルデにて19時より、カルロ・フォルリヴェジ氏をお招きして、イタリアからの風、というバロックメインのコンサートに出演させていただきます。(←無事、終了いたしました)

5月17日夙川カトリック教会にて14時〜、ビバルディ四季の全曲を古楽器で演奏するコンサートに参加させていただきます。(←無事終了いたしました)

3月28日鳥取市わらべ館イベントホールにて、ピアノトリオのコンサートを開催いたします。詳細は後ほど!

☆2013年☆

♪♪♪1月10日、奈良県桜井市市役所ロビーコンサートでのランチタイムコンサートに出演させていただきます。(←無事終了いたしました)

♪♪♪8月17日、島本町ケリヤホールでのピアノ発表会にてゲスト演奏させていただきます。バッハの無伴奏の予定です。

♪♪♪12月11日、12日共に、大阪北浜にある三井住友銀行大阪中央支店にて、カルテットでのクリスマスコンサートを開きます。どなたでも聴いていただけるものです。 両日とも12時半〜の第一部と、13時半〜の第二部の2ステージです。

☆2012年☆

♪♪♪3月11日、鳥取市のわらべ館にてファミリーコンサートを開催いたします。←無事終了いたしました

♪♪♪3月25日、ムラマツリサイタルホールにて、ピアノ発表会のゲストとしてバロックヴァイオリンを演奏させていただきます。←無事終了いたしました

♪♪♪3月31日、大阪市のプチエルにて、『音のパズル』というコンサートを開きます。打楽器やヴァイオリン、ピアノでのアンサンブルです。バロック無伴奏も弾きます。無事終了いたしました

♪♪♪4月11日、三宮のピアジュリアンにて、震災を経て音楽家に何ができるのか、をテーマにした古楽工房アンサンブルのコンサートシリーズの4月の回に出演させていただきます。この4月の回には無伴奏ソロも一曲弾かせていただきます←無事終了いたしました。

♪♪♪5月10日、奈良県桜井市の市民会館ロビー、ランチタイムコンサートに出演します。『情熱のバロック』というタイトルで無伴奏のみのコンサートです。無料です!12時15分から12時45分までです。無事終了いたしました!

♪♪♪ITC奈良クラブの就任式にて、ミニコンサートをさせていただきます。無伴奏ということなのでバロックのプログラムの予定です。こちらは関係者の方々のみのお式になっております。無事終了いたしました!

♪♪♪8月2日、兵庫県芸術文化小ホールにて、20分ほどピアニスト村上優さんとデュオなどを弾かせていただくことになりました。詳細は後日アップいたします。無事終了いたしました!

♪♪♪8月5日、奈良県郡山市の郡山城ホール小ホールにて、つばさの会主催のコンサートに出演させていただきます。ソロやヴァイオリンデュオなど。詳細は後日アップいたします。無事終了いたしました!

♪♪♪10月21日、高槻市の高槻現代劇場中ホールでの、高槻音楽家協会第36回定期演奏会にピアノトリオで出演させていただきます。13時半開場、14時開演です。一般2000円、シルバーと学生1000円です。





☆2011年☆

♪♪♪ 1月23日、トントレフ・ヒコにて村上優さんとのジョイントコンサートを行います。チケットご予約はメールフォームにてお願いいたします。(←無事終了いたしました)

♪♪♪ 8月20日、島本町ケリヤホールで開催されるピアノ発表会にゲスト演奏、賛助出演させていただきます。ピアニスト吉久夏子さんとの共演予定です。無料でどなたでもお越しいただけます。(←無事終了いたしました)

♪♪♪ 8月28日(日曜)、鳥取市にある紅茶専門店『ダウラ』さんにて、コンサートを開きます。2千円でこだわり紅茶、ケーキ付き。弟のチェロと母親のピアノも加わって盛りだくさんなコンサートです。(←無事終了いたしました)

♪♪♪ 10月30日、高槻市の音楽サロン、歌笛堂さんのご協力を得てチャリティーコンサートを開きます。入場料は一律二千円になっております。要予約です。

♪♪♪ 11月27日、高槻市の生涯学習センターにてサロンコンサート出演。ブラームスのピアノトリオです。無料のコンサートです。

12月10日、トントレフ・ヒコにて、第42回現代音楽作品の夕べに出演させていただきます。16時開演です。

☆2012年☆

♪♪♪ 3月11日、鳥取市、わらべ館にてコンサートを開催いたします。詳細は決まり次第お知らせいたします。

☆2010年以前のコンサート☆

♪♪♪1月8日、心斎橋大丸8階セッティモアンジュにてライブ出演。←[無事終了しました]

♪♪♪ 1月17日、大和高田市さざんかホールにて女声コーラスアンダンテのコンサートに賛助出演します。[←無事終了しました]

♪♪♪ 3月19日、高槻稲穂塾コンサート。10時より[←無事終了しました]

♪♪♪ 3月28日、奈良市にある蔵カフェ、「ろくさろん」にてジョイントコンサート。[←無事終了しました]  

♪♪♪ 5月9日、奈良女子大佐保会館にて、ピアノコンサートのオープニングで演奏します。[←無事終了しました]

♪♪♪6月6日、天理市文化センターにて、ピアノ発表会に賛助出演します。←[無事終了しました]

♪♪♪ 6月27日、高槻市生涯学習センターにてサロンコンサートに出演。バロックヴァイオリンの無伴奏です。14時半より。無料です!←[無事終了しました]

♪♪♪8月29日、島本町ふれあいセンターケリヤホールにて、ピアノ発表会に賛助出演します。モーツアルトのソナタ等々。←[無事終了しました]

♪♪♪ 10月17日、高槻現代劇場にて高槻音楽家協会定期演奏会に出演させていただきます。ツィゴイネルワイゼンです。チケットご予約はメールにて受付中です。。←[無事終了しました]

♪♪♪12月4日、鳥取市の文化ホールにて、ピアノのジョイントコンサートに出させていただきます。←[無事終了しました
プロフィール
神戸山手女子高校音楽科を経て、大阪教育大学芸術専攻音楽コース、同大学大学院芸術文化専攻音楽表現コースで学ぶ。在学中、大学オーケストラと学内演奏会で共演する。

2007-2008年、ハンガリー国立リスト音楽院でV.サバディ氏のもとで研鑽を積む。2009年、氏と大阪で共演する。

2000年、スイス、シオンにてI.ギトリス氏の、2008年、ハンガリーショプロンにてS.スタンデイジ氏のマスタークラスを受講。 2012年、イタリア、コレベッキオでS.クイケン氏主催のオペラとシンフォニーのマスタークラスに参加し、レッスンを受けながら同地でのコンサートに出演した。

2008年、ブダペストでの春の音楽祭や、2011年、インドネシア、ジョグジャカルタでの室内楽フェスティバル等で演奏。インドネシアでは地元の大学生へのマスタークラスも開き、好評を博す。



第9回高槻音楽コンクール、一般の部第二位。 第12回大阪国際コンクール、アーリーミュージックの部第三位。

現在は、関西を中心にモダンヴァイオリンとバロックヴァイオリンを演奏し、後進の指導にもあたっている。

モダンヴァイオリンを稲垣琢磨氏、V.サバディ氏らに師事。バロックヴァイオリンを渡邊慶子氏、S.クイケン氏、宇田川貞夫氏らに師事。

Sanae Tokimoto violin

She started studying the violin at age of 3.

After she graduated from the Music course of Kobe-Yamate Girls' Senior High School, She studied at The Music and Fine Arts course of Osaka Kyoiku University, and she studied at same University graduate school.The course is Music and Fine Arts Studies.

She took Art's master degree.

1999 She played Bruch Violin concert with Osaka Kyoiku University Orchestra.

2002 She held her first recital at Tottori city.

2004 She won 2nd prize of Takatsuki Music Competition.

2007 She won a prize of Tokyo summit Competition.

2011 She won 2nd prize of Osaka International Music Competition by baroqe violin.

2007-2008 She furthered her mastery at the List Academy of Music at Budapest, Hungary.

She performed at Budapest, solo and ensemble player.

2008 She held Return concert at Nara city Japan.

2009 She played with Szabadi Vilmos at Joint concert at Osaka.

2010 She held Joint concert with Yu Murakami at Osaka.

She took many master course at Europe and Japan. For example,Ivry Gitlis at Swiss by modern violin,Simon Standage at Hungary by baroque violin, Keiko Watanabe at Japan by baroque violin. Now, she is active as violinist, baroque-violinist, and violin-teacher.
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